2007年11月30日

検査って必要です

こんにちは。ドクタールウです。
今回はよくある検査の話です。

がんの約2%、CTが原因 医療被ばくで米チーム  

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2007年11月30日】


 【ワシントン29日共同】放射線を利用するCTスキャンの使用頻度が米国で急増、将来のがん患者のうち約2%をこれらのCT検査による被ばくが引き起こす恐れがあると、米コロンビア大の研究チームが米医学誌に29日発表した。

 CT検査の3分の1は医学的に不要との統計もあるとして、不必要な使用を避けるよう警告している。
 チームによると、米国の医療現場でCTスキャンの使用回数は1980年の約300万回から2006年には約6200万回へと急増。断層画像を取得するのに何度もエックス線を照射するため、撮影1回当たり15-30ミリシーベルトを被ばく。一連の検査でこれを2、3回繰り返し、計30-90ミリシーベルト被ばくするという。
 通常の胸部エックス線撮影では0.01-0.15ミリシーベルト、乳がん検診では3ミリシーベルトを被ばくするとされる。
 チームは広島や長崎の原爆被爆者の疫学データと比較するなどした結果、現在のCT検査による発がんリスクが将来、全米のがん患者の1・5-2・0%に達すると推計した。

 チームは「CT検査の利益とリスクを比較することが大切だが、不要不急の検査や、放射線の影響を受けやすい子どもへの使用は控えるべきだ」としている。
 
 

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母乳って必要です

こんにちは。ドクタールウです。
今回は、母乳と新生児の人生についてです。

母乳育児によって成人期のコレステロール値が低下
提供:WebMD

1カ月の母乳育児によって一生涯の心疾患のリスクが低下する可能性

Daniel DeNoon
WebMD Medical News

Reviewed by Brunilda Nazario, MD
 
 
 
 【5月13日】たった1カ月の母乳育児で一生涯の心疾患のリスクが低減できるかもしれない。
この驚くべき知見は、未熟児の研究で13-16年前に収集されたデータに基づいている。この元となる試験は、未熟児への最善の栄養方法を調べることが目的であった。対象児には、約4週間母乳を与えられた児もあれば、人工乳が与えられた児もあった。

現在、これらの対象児はティーンエイジャーになっている。これらの成人に近い対象児216例の血液検査から、母乳が与えられた者は人工乳が与えられた者よりもコレステロール値が低いことが明らかになっている。また、心疾患に関連する炎症マーカーである血中CRP値も低い。
「われわれの知見から、母乳育児には長期の心血管系の健康に対して大きな有効性があることが示唆される」と英国MRC小児栄養研究センター(ロンドン)のAtul Singhal, MDらは記述している。この報告は『Lancet』5月15日号に掲載されている。
研究者らは、乳児期に母乳が与えられたティーンエイジャーの被験者で認められたのと同様のコレステロール値の10%の低下によって、心疾患のリスクが25%低下すると予測できると述べる。成人が低脂肪食を続けた場合のコレステロール低下は3%-6%であるため、これは重大である。
初期の研究では、母乳育児によって血圧、肥満のリスク、2型糖尿病のリスクも低下することが明らかになっている。
未熟児で得られたこれらの知見が、満期児として生まれて成長することにも当てはまるかどうかは今のところ不明である。しかし、Singhal博士らは、得られている証拠から知見が実際に全ての子供に当てはまることが示唆されると述べている。さらに、同博士らは、ティーンエイジャーから成人期に移行するにつれて、初期の母乳育児の有益性が増すと予測している。この予測を検証するため、同博士らは対象児が成人するまで追跡を継続する予定である。
早すぎる栄養は害悪か?
栄養に富んだ人工乳の授乳による素早い乳児の成長によって成人期の心疾患および糖尿病の罹患率が上昇しうるかについては、Singhal博士の共同研究者であるAlan Lucas, MDが『Lancet』の論説で指摘している。
両博士の理論は、母乳育児では乳児に必要とする栄養だけが与えられ、必要以上のものは与えられないというものだ。栄養に富んだ人工乳は、乳児をあまりにも大きく、あまりにも早く成長させるとSinghal 博士とLucas博士は指摘している。
「(特に母乳育児が完全に確立されていない生後数週間に)母乳で育てられた乳児は、人工乳で育てられた乳児に比べ成長が遅い」と同博士らは記述している。「(母乳で育てられた乳児は)その後の心血管系疾患、(高コレステロール)、肥満、インスリン非依存性糖尿病、高血圧のリスクが低い」
この理論が正しければ、小児期の栄養に関する現在の勧告の変更が必要となるかもしれない。しかし、Singhal博士とLucas博士は、極端な低栄養にもリスクがあることを警告している。データが増えるにつれて、母乳育児の長所が増えると見られるが、変更がなされるまでにはさらなる研究が必要である。

「われわれの知見は、早期、特に生後数週間の過栄養や過成長のリスクを低減する母乳育児の推進を強く支持するものである」と同博士らは結論している。
 
参考文献
Singhal, A. The Lancet, May 15, 2004; vol 363: pp 1571-1578. Singhal, A. and Lucas, A. The Lancet, May 15, 2004; vol 363: pp 1642-1645.


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posted by ドクタールウ at 22:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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