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今回は、女性も男性も一度ご覧下さい。
年末年始の体重増加に打ち勝つ方法
提供:WebMD
食べ物を無理強いする人から食欲をそそろうとする仲間まで、年末年始の食事の誘惑に打ち勝つ方法をご紹介する。
Colette Bouchez
WebMD Medical News
やっと体重管理に成功したと思ったら、食べ物がそこらじゅうに溢れる年末年始である。オフィスから工場、事務用品店からドラッグストアまで(パーティーや家庭のイベントの多さは言うまでもない)、感謝祭から新年にかけての連休シーズンはまるで私たちを太らせようとするかのようにご馳走続きになる。
専門家は、この季節に特有の雰囲気も手伝ってダイエットの努力にダブルパンチを与えると言う。
「休日のストレスに加えて睡眠不足を抱え、沸々と湧き上がる感情は爆発寸前。そこへちょうどたくさんの食べ物が目の前に現れたら」とニューヨーク大学医療センターで体重管理を専門とする臨床心理学者Warren Huberman, PhDは言う。「食事管理に問題がある人にとって、この組み合わせは危険」。
しかし、年末年始のご馳走でせっかくの減量計画をだめにしない方法がある。まず最初に、実際どのようなきっかけで食べ過ぎてしまうのか自覚することが一番いい方法であると専門家は言う。
食べ物と感情:年末年始の体重を増加に導く二重の要因
美味しそうな食べ物がまわりにあることだけで食べすぎになるわけではない。ある最近の研究によると、私たちの過食はシーズンによらず、まわりにある食べ物の刺激というよりは感情に影響されるという。
Heather Niemeier, PhDらは『Obesity』誌に発表された研究で、実際のところほとんどの人の過食の原因には心理的因子があることを発見した。感情によって過食に走る人々は、減量および減量後の体重維持に苦労する傾向にあることも分かった。
「減量の成功に関して言えば、感情と思考は環境的要因より大きな役割を果たしているらしいことが明らかになった。人間は感情に反応して食べるのである。年末年始の時期は、いい感情も悪い感情も、すべて呼び起こされやすい」とNiemeier博士は言う。博士は、ロードアイランド州のミリアム病院体重管理・糖尿病研究センターおよびブラウン大学ウォーレン・アルパート・メディカルスクールの研究者である。
過去の年末年始の思い出に浸っている人、延々と続く家族間の争いに直面しなければならない人、あるいは1人で過ごす人、そんな多くの人たちにとってこの時期は寂しい季節でもある。
「これまで人生のどこかで、ある感情に対して食べるという行動で反応した場合、その反応は再び繰り返されることになる。この反応関係は長い間に何度も何度も繰り返され強化されていくので、一度出来上がったらなかなか壊れない」とモンテフィオーリ医療センター(ニューヨーク)の認知行動療法プログラム責任者Katherine Muller, PsyDは言う。
また、この時期は食べ物自体が感情の引き金になり、もっと激しい感情の放出につながりやすいことを示した研究もある。
「音楽で記憶が呼び起こされるように、特定の食べ物も記憶を呼び起こす。しかも臭覚は脳に直接つながる経路である」とHuberman博士は言う。「時々、特定の料理の匂いをかいだだけである感情が誘発されるのはこのためで、私たちは知らず知らずのうちに何回もバイキングを往復したりする。自分でもその理由は分からない」。
この点に関して、料理が自分の全記憶の中でどんな役割を果たしているか一瞬考えるようにするとその食べ物の誘惑に勝つことができるという。
「その感情を持っていること、記憶について考えることはよい。だが、楽しいとかつらいといった感情に結びついた食べ物を口にすることで当時を思い出したり、ごまかしたりすることだけはしないように」とMuller博士は言う。
年末年始の体重増加を防ぐ計画を立てよう
なぜ食べてしまうのかを理解することはある程度の抑止策になるが、誘惑にいかに対処するか計画してご馳走に臨むことも重要である、と専門家は言う。
「パーティーに行ったらその場でなんとかしようとか、ましてビュッフェのテーブルに行かなければいいと考えているのなら、抑制を失って目に入るものすべてを食べてしまうことはほぼ確実」とHuberman博士は言う。
その代わり、対応策を立てなければならない。
『Behavior Research and Therapy』誌に最近発表された研究で、食べないようにするだけで食欲を抑制しよう減量すると、過食に対応策を自ら身につけた人に比べて過食のリスクが大きかった。
なかでも有効な対応策は、食欲の「フラッシュカード」を使ったポジティブな独り言だ、とペンシルベニア大学(フィラデルフィア)臨床心理学准教授で『Beck Diet Solution』の著者であるJudith Beck, PhDは言う。
「Beck Solutionのひとつは、やせたいと思うもっともな理由をすべてリストアップして、毎朝自分自身に読み聞かせる方法である。何か計画にないものを食べたくなったときはそれを読み返せば、食べ物をあきらめる行為が価値のあることだと常に思い出すことができる」と博士は言う。
博士は、上司に昇給を願い出るとき話し方を練習したり、困難を前にして自分を励ますときと同じように、やせたい理由を繰り返し口にしなければならないと考えている。
「自らコンディションを整え、自分にとっての食事の意味について考え方を変える必要がある」とBeck博士は言う。
Muller博士は、この方法は「思考タイプの人」には効果があり筋書き通りに運ぶだろうと言う。もっと衝動的な「見たらすぐ食べてしまう」タイプの人には「マインドフル・イーティング」という方法が一番よいという。
「私たちの内部の原始的な感情がある場所と過食はつながっているので、私たちは無意識に食べ始めてしまう」とMuller博士は言う。「その対応策のひとつは、注意深さを磨くことである。その場で常に自分を振り返り、自分の手にあるもの、お皿に載っているものに注意を向け、食べているものを意識するとよい」。
Huberman博士は、パーティーにはいくつ行ってもいいが、それぞれ計画を立てていくことが大事だという。「何皿食べるか制限してもいいし、各コースで食べる量を制限してもいい。大好きな食べ物3つだけ食べる、と決める手もある。重要なのは、食べる量に条件をつけ、その計画を必ず遂行することである」。
「食べ物を無理強いする人」に負けるな
とはいえ、最善の策を立てても、食べ物を強引に勧めてくる人のおかげで年末年始の食事目標はやはり狂うもの。つまり、太りやすいご馳走を勧めて否とは言わせない友人、家族、同僚である。
「どんな理由であれ、こういう人たちは自分が勧めた食べ物を人が食べるまで休日のお祝いは終わらないと信じている」とHuberman博士は言う。
大きなクッキージャーを持ってくる同僚から、ペカン・パイや炭水化物をあれこれ勧めてくる母親や大叔母さん、ダイエットを破綻に導くご馳走をむさぼり食べるまで帰してくれない女主人。善意ある友人や家族ですら、あなたのダイエットに影を落とす存在になる。
一番簡単な解決方法は、ただ一言「けっこうです」と何度も何度も言うことだそうだ。
「我々はこれを“壊れたレコード法”と呼んでいる」とHuberman博士は言う。「丁寧に断り続ければ最終的には押し付けをやめるだろう。無礼にする必要はないが、断固とした態度をとらなければならない」。
Beck博士は、自分自身のためになることを当然していいはずであると思うべき、と付け加える。
「アレルギーや宗教的理由で食べ物を断っているのなら“けっこうです”と断るのをためらう必要はないので、それを貫き通すべき」とBeck博士は言う。「“要りません”と断るときはそのような権利の感覚を持つことだ。なぜなら自分の健康を守っているのだから」。
あなたが食べたくない理由の多くを説明する必要はない。「ダイエット」という言葉を出す必要すらない。
「本当に“けっこうです。とても美味しそうな匂いですが本当に満腹です”と言うだけでいい。それ以上説明する必要はない」とHuberman博士は言う。
太りそうなものを皿にとらざるを得ない場合はとっていい、とMuller博士は言う。そうしたら、隣の部屋でそれを捨てればいい。
「あなたの皿の上あるいは手の中にあるからといって、それを食べなければいけない義務はない」。
Warren Huberman, PhD, psychologist, surgical weight loss program, NYU Medical Center, New York City. Heather Niemeier, PhD, Weight Control & Diabetes Research Center, Miriam Hospital; the Warren Alpert Medical School, Brown University. Katherine Muller, PsyD, director, Cognitive Behavior Therapy Program, Montefiore Medical Center, New York. Judith Beck, clinical associate professor of psychology, University of Pennsylvania; director, Beck Institute for Cognitive Therapy, Philadelphia; author, The Beck Diet Solution. Niemeier, H., Obesity, October 2007; vol 15, no 10. Lee, J., Behaviour Research and Therapy, October 2007; vol 45, Issue 10: pp 2334-2348.
Reviewed on December 18, 2007
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