2007年12月04日

インフルエンザについて(1)

こんにちは。ドクタールウです。
今回はインフルエンザについてです。

インフルエンザ流行開始 過去20年で最も早い時期 北海道が突出 国への報告患者数 「医療ニッポン」 〔1〕 
 記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2007年12月4日】

全国の医療機関が国に報告したインフルエンザ患者数が、11月25日までの1週間で1施設当たり1.53人となり、インフルエンザの全国的な流行が始まった。国立感染症研究所が4日まとめた速報値で分かった。

 流行開始時期としては記録が確認できる1987年以降の過去20年で最も早い。例年と比べると1-2カ月程度早い。地域別では北海道の患者数が突出している。
 予防にはワクチンが有効で、厚生労働省によると大人4000万人以上分のワクチンが供給できる状況。ただ効果が出るまでに2-3週間かかるため、感染研は「ワクチンの接種は早めに」と呼び掛けている。
 感染研は、全国約4700の定点医療機関1カ所当たりの報告数が1週間で1.0人を超えると、全国的な流行開始と判断している。
 速報値によると、11月19-25日(第47週)の患者報告数は計7162人(1施設当たり1.53人)で、前週の4415人(同0.94人)から大幅に増加。
 都道府県別の定点当たり報告数は、増加が続いている北海道が12.64人で最多。岡山3.82人、沖縄3.28人、兵庫、和歌山各3.04人などが続く。
 厚労省によると、10月28日から11月24日までに休校や学級閉鎖をした保育園、幼稚園、小学校、中学校は計439施設で、最新の1週間だけで227施設に上り、患者の急増を裏付けている。
 これまで流行開始が最も早かったのは、95年の第48週。最近は、流行が始まってから5-8週間後に流行のピークを迎えている。流行の始まった時期と流行の規模の関係は不明で、早く始まった今シーズンが大流行になるとは限らない。
▽インフルエンザ

 インフルエンザ インフルエンザウイルスによる感染症で、国内で毎年1000万人前後がかかるとされる。38度以上の高熱や頭痛のほか倦怠(けんたい)感、関節痛、筋肉痛など全身の症状が突然現れるのが特徴で、のどの痛みやくしゃみ、鼻水などの症状にとどまることが多い通常の風邪とは異なる。多くは1週間程度で自然に治るが、抵抗力が弱い乳幼児や高齢者、持病のある人などは、肺炎の併発や持病の悪化などにより、死亡の恐れもある。
 
 

 試験では、7日齢と42日齢の雌雄ラット由来の脳と肝をすりつぶして、オセルタミビルを活性体に代謝する能力を試験管内で評価した。その結果について、中外製薬は「幼若および成熟ラット脳でのオセルタミビルに対する試験管内カルボキシルエステラーゼ活性は低かったことから、この代謝経路によって脳内で活性代謝物が生成される可能性は低いことが示唆された」と結論している。

「因果関係については言及できない」
 これらの報告を受けたワーキンググループの見解は、「試験の結果自体は信頼に足るが、現時点では、タミフルと異常行動との因果関係については言及できない」というものだ。

 今回の報告には、6月の会議で実施が指示されていたもののうち、「静脈投与した際の脳内のオセルタミビル濃度」「脳に直接オセルタミビルや活性代謝物を投与した場合の影響」「幼若ラットと成熟ラットを使った毒性試験」などに関する試験結果が含まれていない。そのため、「基礎研究の立場から」と断ったとしても、現時点では因果関係についての言及はできないというわけだ。今回報告されなかった試験については、結果が得られ次第、ワーキンググループに報告されることになっている。
 一方、基礎試験の実施が指示された際、同時に「臨床的調査検討のワーキンググループ」は中外製薬に対し、市販後臨床試験の実施を指示していた。その試験の中間報告も、近く行われる見込みだ。既に情報収集は終了し、解析と結果のまとめが行われている段階だという。この結果が出れば、基礎試験と臨床試験の主要なデータが出そろうことになる。
 これらとは別に、1万人規模の患者を対象とした「インフルエンザに伴う随伴症状の発現状況に関する調査研究」も、厚労省の研究班が解析を進めており、その解析結果も近く公表される見込みだ。これらを受けて厚労省は、10歳代のインフルエンザ患者に対してのタミフル投与を原則禁止としている現状について、改めて見解を示す見通し。ただし、作業は全体的に遅れ気味で、2007/08年のインフルエンザの流行が始まるまでに間に合うかどうかは、微妙な情勢になっている。


 

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