2007年12月15日

食物アレルギーと感染性胃腸炎

こんにちは、ドクタールウです。
今回は、二つの話題について。

食物アレルギーの意外な落とし穴

一般に即時型の食物アレルギーは食物を摂取してから数分〜1時間以内で出現することが知られている。しかし、最近になって5〜14時間かかってその症状が出現する即時型の食物アレルギーが存在することが分かってきた。それが、遅発性食物アナフィラキシーである、納豆アレルギーだ。

 納豆アレルギーが遅発発症となる機序の結論はまだ出ていないが、納豆アレルゲンが腸管内でゆっくりと放出、吸収されるためで、それには納豆のネバネバした物質に含まれるポリガンマグルタミン酸の消化管内での分解が関与していると考えられている。そのため、空腹であるはずの早朝に起こったアナフィラキシーショックの原因が、実は夜に食べた納豆だったということが起こり得るわけだ。




感染性胃腸炎が猛威、近畿では死者も
ノロウイルス感染が中心、相次ぎ警報発令

感染性胃腸炎が全国的に猛威を振るっている。奈良、大阪では感染した高齢者に死亡者も出た。「小児科を受診したら、待合室にガーグルベースを抱えた患者が並んでいて驚いた」(30歳代女性)、「患者が多発しているが、個々の患者の有症期間が短く、消毒の徹底が難しい」(都内B区の保健師)など、医療機関や自治体は殺到する患者への対応に追われている。

 国立感染症研究所感染症情報センターが発表した第46週(11月13日〜19日)の感染症週報によると、1週間の定点当たり報告数(医療機関当たりの患者数)は16.42。約3000の小児科定点医療機関の報告数は4万9464件に達した。都道府県の感染症情報センターが発表した第47週までの感染症情報によれば、ピークを過ぎたと見られる地域も一部あるものの、多くの地域で患者数が増え続けている
 
感染症情報センターでは、「本年の感染性胃腸炎の流行は例年より立ち上がりが早い」として、発生動向への注意を呼びかけている。

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薬害肝炎について

こんにちは、ドクタールウです。
今回は、「薬害肝炎」についてです。

医療志願の若者に体験伝え 薬害肝炎原告の久野さん 首相の政治決断に期待も 
 
記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2007年12月11日】


 薬害肝炎訴訟が続く中、医療者やその道を志す学生に自らの体験を伝え続けている原告がいる。千葉市の歯科衛生士、久野郁子(くの・いくこ)さん(49)。

 「自分が感染するまで患者の本当の気持ちは分からなかった」。患者であると同時に医療者でもある"語り部"の姿に、支援の輪は少しずつ広がっている。
 11日まで、再三の要請にもかかわらず福田康夫首相と原告団との面会が実現していないが、「厚生労働省の役人は結局、この問題を人ごとと考えている。今こそ福田首相に政治決断をしてほしい」と訴えている。
 「うつる病気でしょう」。この言葉に久野さんはずっと苦しんできた。1988年に大量出血した出産で投与された血液製剤「フィブリノゲン」が原因で感染した。4年後、再就職先として決まった三重県内の歯科医院でスタッフから心無いひと言。その医院での仕事を断念した。
 「もう歯科衛生士として働けないのか」「わたしも患者にこんな無神経なことを言ったことがあったのでは」。11月下旬の夜、千葉市のコミュニティーセンター。集まった千葉大医学部や帝京平成大薬学部の学生ら約20人を前に、久野さんは感染してからの思いを赤裸々に語った。
 インターフェロンを使った治療で発熱し、髪の毛が抜けても歯科衛生士は続けた。それでも、差別が怖くて訴訟にはなかなか踏み切れなかった。背中を押してくれたのは会社員の夫(51)のひと言だった。「厚労省はたくさんの人が死ぬのを待ってるのか」
 学生から「被害者がこんなつらい思いをしていたなんて」「なぜ厚労省や製薬会社はずっと黙っていたのか」と憤りの声が上がった。久野さんは学生らに「医療関係の仕事に就いた時、患者の立場で接してほしい。おかしいと思ったら、必ず声を上げて」と答えた。

 久野さんの励みは、3人の子どもと同年代の学生が真剣に耳を傾けてくれること。「今日聞いた話を友達に伝えてください。わたしは話を聞いてくれる人がいればどこにでも行きます」
 
 
 

posted by ドクタールウ at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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