こんにちは、ドクタールウです。
今回は厚生労働省の招いた国民生活の医療崩壊の例です。
そもそも、今回の医師不足は長年にわたる厚生省の想像力の欠如と
歴代の政府(自民党が主)のいい加減な医療に対する姿勢、官僚の税金を湯水のように
垂れ流した悪事、直接的には厚生労働省の新人医師の研修制度の想像力にかける、素人による
小手先の変革によるものと思われますが。
時間外受診の軽症患者に、診察料4200円上乗せ検討 埼玉県立小児医療センター
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社
【2008年3月6日】
県立小児医療センター:時間外受診の軽症患者に、診察料4200円上乗せ検討 /埼玉
県病院局は、県立小児医療センター(さいたま市岩槻区)で時間外(夜間・休日)に受診する軽症患者に対し、診察料金に4200円を上乗せして徴収する検討を始める。軽症患者の急増で重症患者の診療に支障が出ているため。伊能睿(さとし)・県病院事業管理者は「いろいろと努力している最中なので、あくまで最後の手段」と話している。
上乗せ分は保険対象外のため、軽症患者は全額を窓口で支払うことになる。時期や軽症と重症の判断基準などは決まっていない。
同センターは本来、地域の医療機関では対応できない最重度の患者を医療機関からの紹介で受け入れる三次救急病院。しかし、小児科医不足などで県内各地の救急体制が整わなくなったため、02年から紹介なしの外来患者の受け入れを開始した。その結果、06年度の患者数は1万1180件と02年度比2・7倍に増加。このうち75%を占める紹介状なしの外来患者のほとんどが軽症だった。
同センターはホームページなどで「時間外診療はまず他の医療機関に相談ください」と患者に理解を求め、関係医療機関に軽症患者の受け入れを求めている。【稲田佳代】
兵庫県立淡路病院、小児夜間救急を休止 17日から当面、当直医確保できず
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社
【2008年3月6日】
県立淡路病院:小児夜間救急を休止 17日から当面、当直医確保できず /兵庫
県立淡路病院(洲本市下加茂)は5日、小児科の夜間救急(午後10時-午前9時)の受け入れを17日から休止すると発表した。小児科の当直医師が確保できなくなったためで、期間は当分の間としている。淡路島内では同病院だけが、24時間体制で小児科の救急を受け入れていた。夜間に島外への救急搬送が必要になった場合、淡路県民局と淡路広域消防事務組合で対応の調整を進めている。【登口修】
同病院は、94年に小児科の24時間体制での救急受け入れをスタートした。当初は医師6人で対応していたが、06年には4人になり、夜間宿直は神戸大医学部小児科と県立こども病院から医師を派遣してもらっていた。
しかし、今年3月末で医師4人のうち2人が異動になり、交代で経験の浅い医師5人が着任する。しかし、夜間宿直は医師1人体制のため、緊急時には十分な対応がとれないことが予想され、夜間受け入れを休止する。
同病院は入院が必要な2次救急以上の患者受け入れ、07年(1-12月)の救急患者は5219人。うち平日の夜間と土日祝日の患者は97%を占めている。救急患者のうち入院者は5・5%と少なく、1次救急の患者がほとんどという。
藤井康正・同病院管理局長は「コンビニ感覚で救急受診していることが医師の負担増にもつながっている。患者側も医療知識を高めたり、かかりつけ医に相談するなどしてほしい」と話している。
〔淡路版〕
群馬・重症患者救急搬送 17%が「たらい回し」 18回のケースも
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社
【2008年3月6日】
救急搬送:重症患者、17%が「たらい回し」 18回のケースも--昨年 /群馬
県消防防災課は5日、重症以上の患者のうち17%が病院に搬送されるまで2回以上のたらい回し(照会)にされ、最多では18回にも上ったケースがあったことを明らかにした。県議会総務常任委員会で、消防庁が都道府県に求めた07年の救急搬送の受け入れ実態調査の結果が公表された。
県は県内11消防本部の救急搬送を対象に医療機関の受け入れ状況を調べ、先月末、同庁に報告した。それによると、救急搬送(転院搬送を除く)されたのは6万4515人。このうち3週間以上の入院治療が必要な重症以上の患者は7464人で、2回以上の照会で病院に受け入れられたのは1269人に上った。受け入れ拒否が原因で死亡したケースはなかったという。
一方、軽症を含めた妊産婦、小児患者の搬送者数は5923人。このうち妊産婦の重症者で2回以上の照会を要したケースはゼロだったが、小児の重症者では22人あった。
18回もの照会を要したのは、深夜の交通事故で負傷した50代男性。救命センターを含む病院に照会したが「ベッド満床」「別患者対応」などを理由にことごとく受け入れられなかったという。最終的には地域の中核病院に収容され、その後、救命センターに転送された。
重症以上の患者の受け入れを病院が拒否した理由で最多は「処置困難」で398件、次いで「満床」355件、「手術中、患者対応中」301件、「専門外」272件と続く。
対策について、同課の榛沢保男課長は「受け入れ可能な医療機関の把握、搬送患者の状態の医療機関への伝達強化など、各消防本部と検討したい」と述べた。【木下訓明】