こんにちは。ドクタールウです。11月とは思えない気温が続いていますが、今回は「インフルエンザ」についてです。
北海道・インフルエンザ流行、本格化 札幌に患者集中、相次ぐ学級・学年閉鎖
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社
【2007年11月15日】
インフルエンザ:流行、本格化 札幌に患者集中、相次ぐ学級・学年閉鎖 /北海道
札幌市を中心に、インフルエンザの流行が例年より2カ月早く本格化している。11月4日現在の全道の患者数199人のうち、7割を占める141人が札幌に集中し、小中学校の学級・学年閉鎖が相次いでいる。今後、寒さが厳しくなるにつれてさらに流行が拡大する恐れがあり、道や市はワクチン接種や登下校時のうがい、手洗いの励行を呼びかけている。【内藤陽】
札幌市地域保健課によると、インフルエンザの患者数は市内56の医療機関を定点医療機関に指定し、1週間ごとに報告を受けている。今季は第41週(10月8-14日)まではゼロが続いていたが、42週(10月15-21日)にいきなり21人を記録、43週(10月22-28日)には109人に上った。
例年、10人以上になるのは12月中旬、100人を超えるのは12月下旬だ。患者はさらに増え続け、44週(10月29日-11月4日)には141人に達し、統計を取り始めた00年以降、この時期としては最多となった。
141人を年齢別にみると、0-9歳の乳幼児や児童が110人と全体の8割を占める。区別では中央区(52人)と西区(51人)が特に多い。札幌のほかは▽旭川、江別市各15人▽深川市8人▽富良野市7人などとなっており、札幌の多さが際立つ。ウイルスはAソ連型と、全国的に共通している。
札幌市教委によると、インフルエンザの流行に伴い、1-14日の累計で札幌市内の小学校は11校19学年が学年閉鎖、小中学校は31校70学級が学級閉鎖した。中央区の市立二条小(後藤宏校長、児童数323人)では12日、児童34人が発熱などのため欠席、出席した児童44人も症状を訴えたため、13日から患者の多かった2年(計60人)を3日間の学年閉鎖とした。
国立感染症研究所感染症情報センター(東京都)によると、全国の患者数(44週)は1217人。北海道のほか沖縄、神奈川、千葉県、東京都で患者数が100人を超えた。いずれもこの時期の患者数としては異例の多さとなっているが、例年より早く患者数が増えている要因は不明だ。同センターの谷口清州第一室長は「今後、人口密度の高いところから周辺に拡大する可能性もある」と警告している。
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インフルエンザウイルスで感染する風邪の一種。38度以上の発熱や関節痛などの症状がみられ、肺炎など重症化することもあります。道内での流行は例年1-3月だそうです。流行するウイルスはA香港型、Aソ連型、Bソ連型の3種類ありますが最近では、新たに東南アジア型というものの流行も懸念されています。治療薬・タミフルは、投与された児童の異常行動が社会問題化したため10代の患者への投与が禁止され、1-9歳児は保護者の同意を得たうえでの医師の処方が認められています。タミフルについては最近はあまりマスコミに出てきませんが、まだ、異常行動の報告は新たにでています。
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