こんにちは、ドクタールウです。
今回は、「小児の喘息」についてです。
子供の喘息被患率が過去最高に
10年前の2倍に
喘息の子供が年々増加しており、2007年度に過去最多を更新したことが、12月14日に文部科学省が公表した「平成19年度学校保健統計調査速報」で明らかになった。
その結果、2007年度の喘息にかかっている子供の割合(被患率)は、小学校3.9%、中学校3.1%、高等学校1.8%だった。幼稚園以外の学校段階で年々増加傾向にあり、昨年に比べ、それぞれ0.2ポイント、0.1ポイント、0.1ポイントの上昇だった。一方で、幼稚園では2.2%と、昨年の2.4%に比べ3年ぶりに減少していた。被患率は、どの学校段階でも、10年前の2倍以上になっていることが分かった。
年齢別に見ると、6歳〜13歳では各年齢で被患率が3%を超えており、中でも6歳で最も高く、4.4%だった。
また同調査では、蓄膿症、アレルギー性鼻炎などの鼻・副鼻腔疾患にかかっている子供も、全学校段階で昨年度より増加していることが分かった。中学校では11.1%、高等学校では8.4%で、それぞれ昨年度より0.4ポイント、0.2ポイントの上昇だった。
小・中・高等学校では、10年前に比べ約2ポイント増加しており、被患率上昇に歯止めがかからない現状が明らかになった。
同調査は、児童、生徒及び幼児の発育や健康状態を明らかにすることを目的に、1948年から毎年実施している。
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