2007年12月27日

医師不足ここまで

こんにちは、ドクタールウです。
今回は「医師不足」についてです。都会で暮らす人には理解できない現実がそこにはあります。

天下の長野モデルまでが崩壊の危機!

「私は地元の産科がなくならないように署名活動をしてきました。でも、ついに産科がなくなってしまったのです。この子が将来、安心してこの地域で子供を産むことはできないのでしょうか」――乳飲み子を抱っこした母親が涙ながらに訴えました。

 12月8日に信州大学の旭総合研究棟9階大会議室で行われた「医師を増やし、地域医療を守ろう! 12・8 県民のつどい」の終了間際に、フロアから立ち上がった一般参加者の発言でした。シンポジウムでは、長野県国保直診医師会長で佐久穂町立千曲病院院長の小林正明氏が、「今まで地域医療を支えてきた国保直診が、医師不足と市町村合併などが影響して崩壊し始めた。そして、それが全国から注目されてきた長野モデルの崩壊にも大きな影響を与えている」と訴えました。続いてJA長野厚生連篠ノ井総合病院副院長の和食正久氏が、篠ノ井地区の救急体制が年ごとに厳しくなっている現状を明らかにしました。
 これら現場の窮状に対して、行政代表の長野県衛生部衛生技監の桑島昭文氏は、「医師確保に対する長野県の取り組みとして、ドクターバンク事業、医師研究資金貸与事業、後期研修医研修奨励事業、女性医師復職等支援などの取り組みがなされている」と県の取り組みを発表しました。ただし行政の立場から種々の努力はしているものの、必ずしも県内における医師確保が容易でない実情を訴えました。
そして県民代表として「地域で安心して子どもを産み育てることを望む会」代表委員の倉石智恵美さんが、ご自分の闘病や子育て体験から、医療システムを堅持すべきである、と訴えました。最後に、信州大医学部学生会委員長の村山恒峻氏から、学生から見た卒後研修や医師の労働環境の問題点について率直な意見が出されました。

 私は、「“天下の長野モデル”までが崩壊の危機に瀕している」という現場の声を直接聞いて、医療崩壊が確実に進んでいると実感しました。

長野は地方都市の中でも医師不足問題について、積極的に取り組んできた県です。まさに、地方都市のモデルとなるべく
努力してきたわけですが、それでもこのような状況です。厚生労働省と政府の意識改革をするためには、医師不足が深刻な地域に官僚と政治家は、必ず一族郎党とともに永住すべしという法律が必要?

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posted by ドクタールウ at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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