2007年12月29日

厚生労働省の官僚って

こんにちは、ドクタールウです。
今回は、一般向けというより医療関係者に見て貰いたいです。
医療関係でない方も官僚って?と思われるとおもいますが。

露呈した厚労省の認識不足-医療現場を知っているのでしょうか。   - 2007/12/28

今年も残りわずかになりました。そんな時期にふさわしく、来し方を振り返り…と、この一年の医療界を総括しようと思ったのですが、昨日(12月27日)、興味深い場面に遭遇したので、それを紹介することにします。

 それは、m3.comの「医療維新」で再三取り上げている、厚労省の“医療事故調”の検討会でのことです。
 「医療機関においては、患者が死亡した場合、委員会による調査の仕組みについて遺族に必ず説明することとしてはどうか」
 厚労省のこの日の資料にこう書かれていたのです。“医療事故調”では、医療機関のほか、遺族などからの届け出も、死因究明の対象とする予定です。検討会の委員から補足説明を求められると、厚労省の担当者は「遺族がこの制度を知らないと、(死因に疑念を持った際に)利用できないので全例に説明」との趣旨の返答をしました。
 傍聴していた私の頭の中は、「?」でいっぱいに。医療において患者さんの死は避けられないものです。その中には、予期できた死で、死因も分かり、家族が十分に納得して看取る場合も少なくありません。そんな場面で、「死因究明のための組織があります…」と医師から言われたら、どうなるでしょうか。家族は混乱し、納得が一転して不信感に変わりかねません。さすがに、委員から疑義を呈せられていましたが…。

 もちろん、厚生官僚の中には、優秀な方が多数おられます。でもこの発言には、さすがに....

posted by ドクタールウ at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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