2008年01月10日

タクシーの禁煙

こんにちは、ドクタールウです。
今回は「禁煙」についてです。

全国の公共交通、禁煙取り組みは東高西低!? 積極的な関東「好評」 
 
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年1月10日】
禁煙:全国の公共交通、取り組みは東高西低!? 積極的な関東「好評」

 公共交通機関での全面禁煙化が進んでいる。健康への影響を追い風に、愛煙家には肩身の狭い状況が続く見通しだが、全国を眺めると、奇妙な状況が生まれている。禁煙への取り組みに、「東高西低」の動きが起きているのだ。【工藤哲、永井大介、酒井祥宏】
 ■タクシー
 7日から東京で約95%にあたるタクシーが禁煙になるなど、全国で禁煙化が進む。全国乗用自動車連合会(東京都千代田区)によると、9日現在で15都県が禁煙を導入。関東、中部地方(愛知県)などが積極的だ。近畿、中国、四国地方では導入がゼロで、「東西格差」が生まれている。
 「東京乗用旅客自動車協会」の職員は「苦情は3件ほどでおおむね好評。においが嫌だった人が乗るから売り上げに影響ないのでは」とみる。
 一方、禁煙を導入していない大阪タクシー協会の担当者は「他に三つの団体があり運賃競争が激しい。喫煙客に逃げられるのが怖いせいか、禁煙について会員の賛同はまだ2割ほど」と明かす。
 受動喫煙問題に詳しい産業医科大(福岡県)の大和(やまと)浩教授(健康開発科学)は「タクシー内の喫煙は、空間の狭さから影響が深刻で、運転手や乗客の健康を害するのは明らか。早急に足並みをそろえてほしい」と話す。
 ■鉄道
 関東の大手私鉄8社の駅構内が全面禁煙の一方、関西ではJRも含めてほとんどの駅構内に喫煙スペースがあり、温度差がある。
 JR各社は、ほとんどの駅構内で喫煙場所を設置。「分煙が基本方針」(JR東日本広報部)と説明するが、新幹線と特急の車内をみれば、やはり、「東高西低」の傾向だ。
 JR北海道やJR東日本が全面禁煙なのに対し、JR東海、西日本、四国、九州の4社は一部で喫煙が可能だ。理由は「それぞれの対応なので」と各社とも歯切れが悪い。
 ただ、全国的な流れを受け、JR西日本は昨年3月から乗車時間が3時間未満の特急は全面禁煙に。同社広報部は「喫煙客の聞き取りで、7割が『3時間までなら我慢できる』としており、基準を設けた」と話した。
 また、大手私鉄の特急の車内はほとんどが禁煙だが、近畿日本鉄道、南海電鉄、京成電鉄の3社は分煙だ。近鉄は09年春に投入する新型車両を全席禁煙にするが、喫煙ルームを設ける。広報担当は「吸う人も吸わない人も快適に過ごせるようにしたい」と語る。
 ■航空業界
 最も早く、全面禁煙化に取り組んできたのが航空業界だ。日本航空は90年から国内51路線(当時)のうち42路線で、98年には全路線で禁煙とした。全日空も同年から国内線で追随した。その他の各社も「小さな火でも引火すればお客様の命にかかわる」(スカイマーク広報)などを理由に禁煙にしている。
 課題はマナーの悪い乗客への対応だ。航空法改正で、04年1月から化粧室での喫煙は禁止。違反者には最大で罰金50万円が科せられる。国土交通省によると、化粧室内での喫煙行為は04年の291件から06年は203件と減少傾向だが、同年には機長の注意を無視して3回喫煙した乗客が警察に通報されたという。

 空港は健康増進法に基づき、分煙化が進んでいる。羽田空港ではすでに93年の第1旅客ターミナル新築時から全館を禁煙とし、今は57カ所の喫煙コーナーを設けている。
 
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