こんにちは、ドクタールウです。
今回は、厚生労働省の医療費削減のための、あれこれの手についてです。
お薬だけ」の患者は算定不可!
意外に影響大? 外来管理加算に「診察時間の目安」導入
2月1日に開催された中央社会保険医療協議会(中医協)の総会では、7対1入院基本料以外に、再診の外来管理加算についても議論が行われた。
時間の目安を導入する目的としては、患者と医師のコミュニケーション向上を図るといった狙いがある一方で、今改定の緊急課題である「病院勤務医の負担軽減」に必要な財源を確保するという大きな目的がある。厚生労働省によれば、現状で外来管理加算は再診の約51%で算定されているが、時間の目安を導入すれば算定率が下がり、200億円の財源が見込めるという。
この案に対し、支払側委員からは「保険の審査できちんとチェックして、不当なものを排除するということでいいのか」、「このようなあいまいなコンセプトで(本当に)200億円も浮くのか。厚労省は具体的な管理手法を持つべきだ」といった運用方法に対する意見が続出した。
これに対し、厚生労働省保険局医療課は「どこまで疑うかという話になるかと思うが、(1日に算定できる)最大値は決まってくるので、それを超えるものは保険指導の対象になる」と説明した。患者1人に5分以上の時間をかけるとすれば、1時間に外来管理加算を算定できる患者数は最大でも12人。1日の開院時間と患者数から計算すれば、過剰な外来管理加算の算定をデジタルにチェックできるというわけだ。
医師委員からは「(外来管理加算を算定する場合には)みな5分は診察している。われわれも、5分以上きちんと診察していることを患者にも周知させて、信頼関係を作ることが重要だ」とコメントした。
なお、この議論の中で厚労省は、「薬だけ出してほしい、という患者に外来管理加算は算定できない」と明言した。今改定では、再診料の引き下げは見送りになったが、この「時間の目安」の導入が収益に大きく影響する医療機関も意外に少なくなさそうだ。(和田 紀子=「診療報酬改定2008」特別取材班)
「レセプト」無料化推進 舛添厚労相
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社
【2008年2月6日】
政策:「レセプト」無料化推進--舛添厚労相
舛添要一厚生労働相は5日、4月から大病院に実費で発行を義務付けるレセプト(診療報酬明細書)並みの詳しい領収書について、「無料化がゴール」と述べた。4-5年後には中小病院も対象とし全面無料化を進める考えを示した。
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