2008年05月23日

後期高齢者医療制度

こんにちは、ドクタールウです。

今回も「後期高齢者医療制度」についてです。そもそも、この制度は欠陥だらけなのは、中学生でもわかります。

厚生省が制度の開始前に周知徹底しなかったのは、制度開始前の批判集中を恐れたからではないのか?とすれば、

官僚恐るべし。なんという小賢しさ。

また、この制度の根本的な問題、医療費を抑制する前に行政の無駄を見直すのが先だろう、ということをもっと周知徹底するべきでは?

Vol.17◆中医協報告
後期高齢者診療料」見直し求める声は上がらず
中医協では国会議員や報道への批判相次ぐ、影響度調査は今秋に
 
橋本佳子(m3.com編集長)
 今春の診療報酬改定では、「緊急課題」として、病院勤務医の負担軽減策や産科・小児科対策が打ち出されたほか、外来管理加算の見直し、後期高齢者医療制度に併せた点数の新設などが実施された。今改定は医療の現場にどんな影響を及ぼしているのか――。m3.comの独自調査のほか、厚生労働省の中央社会保険医療協議会の動向、医療現場への取材を通じて検証する。


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  5月21日、厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)の総会が開催され、「後期高齢者診療料」「後期高齢者終末期相談支援料」について議論されたが、継続して審議を行うものの、早急な見直しの必要性を指摘する声は挙がらなかった。
 
 後期高齢者関連の点数について、説明不足があるとの声が多かったものの、国会での議論やメディアの報道のあり方に対する批判が相次いだ。これら2つの点数は、同日に開催された中医協・診療報酬改定結果検証部会に提出された「診療報酬改定結果検証特別調査項目(案)」に入っているが、別建てで調査・検証を行うべきという意見は現時点では出ず、拙速に調査を行うよりも、まずは制度の浸透・定着を優先すべきという意見が大勢を占めた。
 
 「特に国会議員は、はしゃぎすぎている」と批判
 
  総会において、一番強い論調で現状の世論などへの批判を展開したのは、専門委員を務める国立長寿医療センター総長の大島伸一氏だ。次のように述べた。

 「小泉内閣時代から、約5年間、高齢者医療について議論されてきた。今、世間で議論されていることも、あらゆる形で検討してきた。その結果として、これからの医療がどうなるか分からない中で、現状で取り得る最善の形として今の制度を作った。にもかかわらず、国会議員ははしゃぎすぎており、発足した途端に、いきなり制度を全否定しているのは納得できない。国民の不安を解消するのが国会議員なのに、かえって不安をあおっている。国会で決めた制度なので、国会議員は当事者意識を持って対応してほしい。政争の具にするべきではない」
 
 また健康保険組合専務理事の対馬忠明氏も、「後期高齢者診療料」などは、社会保障審議会の「後期高齢者医療の在り方に関する特別部会」で打ち出された「後期高齢者医療の診療報酬体系の骨子」などを基にしており、様々な場での議論を踏まえた上で点数化したものであることを強調した。
 
 さらに全日本病院協会会長の西澤寛俊氏は、「後期高齢者終末期相談支援料」について言及した。これは、患者や家族などと、終末期医療における診療方針などについて十分に話し合い、その内容を文書で提供した場合に、1回200点を算定できる点数だ。「延命治療にかかわる医療費抑制が狙い」などの批判が出ている。
 
 西澤氏は、「全日病が昨年11月にまとめた『終末期医療の指針(案)』の一部を取り上げ、あたかもこの点数のために作成されたかのように誤解されている。そうではない。患者本院の意思を尊重した終末期医療の提供するために作成したものである」と強く反論し、実効性のあるものにするため、現在、『終末期医療に関するガイドライン策定検討会』で議論していることを紹介した。  

 これら一連の議論に先立ち、厚労省保険局医療課長の原徳壽氏は、今改定について説明し、「後期高齢者医療制度では、従来と同じ医療を受けることができる。それに加えて、在宅医療の充実、急性増悪時の入院、退院後のサポートなどの面で従来の制度よりも優れている」と説明。「後期高齢者診療料」に関しては、「1カ月の医療費が6000円に制限される」「担当医を決めたら、他の病院は受診できない」など、様々な誤解があるとした。「後期高齢者終末期相談支援料」についても、「医療者が十分に終末期医療について説明できるよう創設したものであり、延命治療の中止や医療費の抑制が目的ではない」と強調した。
 
 改定の影響度調査の実施は今年秋  

 総会の後に開催された、診療報酬改定結果検証部会では、「2008年度診療報酬改定結果検証特別調査項目(案)」について議論された。調査項目案は以下の通りだ。このうち、1、3、7、8が今年度中に実施予定の項目だ(赤字)。
 
1. 病院勤務医の負担軽減の実態調査
2. 明細書発行の一部義務化の実施状況
3. 外来管理加算の意義付けの見直しの影響調査
4. 医療機関における医療機能の分化・連携に与えた影響調査
5. 回復期リハビリテーション病棟入院料において導入された「質の評価」の効果の実態調査
6. 歯科外来診療環境体制加算の実施状況調査
7. 後発医薬品の使用状況調査
8. 後期高齢者にふさわしい医療の実施状況調査(後期高齢者診療料と後期高齢者終末期相談支援料について)
9. ニコチン依存症管理料算定保険医療機関における禁煙成功率の実態調査
 
 後期高齢者医療制度をめぐっては、保険料負担のあり方など財源論の問題と、診療報酬体系が混同されて議論されたり、「後期高齢者診療料」と「後期高齢者終末期相談支援料」に関する誤解が多いのも確かだ。

 この中医協で行うべきは、診療報酬体系に関する議論だ。「診療報酬改定結果検証特別調査」は、今秋ごろに調査票を配布し、今年末か来年初めに集計予定だという。しかし、「後期高齢者診療料」の算定に反対姿勢を示す医師会が少なくないなど、現場で混乱が生じているのは事実。誤解を解くための広報はもちろん重要だが、実態把握の調査をもう少し早急に実施するなど、現場の混乱を踏まえた積極的な対応が必要だろう。


 

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2008年03月09日

ダイエットで骨に無理をしている方に

こんにちは、ドクタールウです。

今回は、「骨」の再生の話です。

骨芽細胞と破骨細胞をコントロールできるようになれば、歯周病で破壊された骨の再生もできるかも?

骨壊す細胞つくる酵素発見 粗しょう症の治療に道 
 
記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年3月7日】


 体内で過剰になると、骨粗しょう症や関節リウマチを起こす「破骨(はこつ)細胞」をつくる酵素を、高柳広(たかやなぎ・ひろし)・東京医科歯科大教授(骨免疫学)らのチームが発見、7日付の米医学誌セルに発表した。人でこの酵素の働きを抑える物質が開発できれば、これらの病気の治療薬につながる可能性があるという。

 破骨細胞は骨を吸収する役割をしており、骨をつくる骨芽細胞とバランスよく働くことで正常な骨を保っている。
 研究チームは破骨細胞で働いている遺伝子を網羅的に解析。「Btk」と「Tec」という2つの酵素をつくる遺伝子の働きが高まっていることを見つけた。
 遺伝子を欠いたマウスを作製したところ、破骨細胞がつくられず、骨がすき間なく埋まり強度が低下する「大理石骨病」を発症。研究チームは、2つの酵素が破骨細胞を形成する役割をしていると判断した。

 2つの酵素の働きを抑える薬剤を、関節リウマチや骨粗しょう症を発症させたマウスに投与したところ、症状が改善したという。
 
 
 
 

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オランダって合理的なんだか?

こんにちは、ドクタールウです。
今回は、喫煙についてのオランダの話題です。
この国は、麻薬を種類によっては合法としたり、いろいろ合理的といえば合理的な国ですな。

喫煙者の年金割り増しへ オランダの民間基金 
 
記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年3月3日】


 【ブリュッセル1日共同】オランダからの報道によると、同国で老齢年金を運営する民間基金が29日、「平均余命が短い」ことを理由に喫煙者への年金支払額を割り増しする方針を発表した。愛煙家団体は「喫煙者の権利擁護へ向けた一歩」と歓迎している。

 報道によると、割り増し受給できるのは(1)過去5年間、毎日紙巻きたばこを10本以上吸い(2)1カ月以上、禁煙が続いたことがない-などの条件を満たす年金加入者で、尿検査により喫煙者であることを裏付ける必要がある。非喫煙者に比べて最大16%高い年金が支払われるという。
 
 
 

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2008年03月06日

厚生労働省は責任をとれ

こんにちは、ドクタールウです。
今回は厚生労働省の招いた国民生活の医療崩壊の例です。

そもそも、今回の医師不足は長年にわたる厚生省の想像力の欠如
歴代の政府(自民党が主)のいい加減な医療に対する姿勢官僚の税金を湯水のように
垂れ流した悪事、直接的には厚生労働省の新人医師の研修制度の想像力にかける、素人による
小手先の変革によるものと思われますが。

時間外受診の軽症患者に、診察料4200円上乗せ検討 埼玉県立小児医療センター 
 
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年3月6日】
県立小児医療センター:時間外受診の軽症患者に、診察料4200円上乗せ検討 /埼玉

 
 県病院局は、県立小児医療センター(さいたま市岩槻区)で時間外(夜間・休日)に受診する軽症患者に対し、診察料金に4200円を上乗せして徴収する検討を始める。軽症患者の急増で重症患者の診療に支障が出ているため。伊能睿(さとし)・県病院事業管理者は「いろいろと努力している最中なので、あくまで最後の手段」と話している。
 上乗せ分は保険対象外のため、軽症患者は全額を窓口で支払うことになる。時期や軽症と重症の判断基準などは決まっていない。
 同センターは本来、地域の医療機関では対応できない最重度の患者を医療機関からの紹介で受け入れる三次救急病院。しかし、小児科医不足などで県内各地の救急体制が整わなくなったため、02年から紹介なしの外来患者の受け入れを開始した。その結果、06年度の患者数は1万1180件と02年度比2・7倍に増加。このうち75%を占める紹介状なしの外来患者のほとんどが軽症だった。

 同センターはホームページなどで「時間外診療はまず他の医療機関に相談ください」と患者に理解を求め、関係医療機関に軽症患者の受け入れを求めている。【稲田佳代】
 
 
兵庫県立淡路病院、小児夜間救急を休止 17日から当面、当直医確保できず 
 
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年3月6日】
県立淡路病院:小児夜間救急を休止 17日から当面、当直医確保できず /兵庫

 
 県立淡路病院(洲本市下加茂)は5日、小児科の夜間救急(午後10時-午前9時)の受け入れを17日から休止すると発表した。小児科の当直医師が確保できなくなったためで、期間は当分の間としている。淡路島内では同病院だけが、24時間体制で小児科の救急を受け入れていた。夜間に島外への救急搬送が必要になった場合、淡路県民局と淡路広域消防事務組合で対応の調整を進めている。【登口修】
 同病院は、94年に小児科の24時間体制での救急受け入れをスタートした。当初は医師6人で対応していたが、06年には4人になり、夜間宿直は神戸大医学部小児科と県立こども病院から医師を派遣してもらっていた。
 しかし、今年3月末で医師4人のうち2人が異動になり、交代で経験の浅い医師5人が着任する。しかし、夜間宿直は医師1人体制のため、緊急時には十分な対応がとれないことが予想され、夜間受け入れを休止する。
 同病院は入院が必要な2次救急以上の患者受け入れ、07年(1-12月)の救急患者は5219人。うち平日の夜間と土日祝日の患者は97%を占めている。救急患者のうち入院者は5・5%と少なく、1次救急の患者がほとんどという。
 藤井康正・同病院管理局長は「コンビニ感覚で救急受診していることが医師の負担増にもつながっている。患者側も医療知識を高めたり、かかりつけ医に相談するなどしてほしい」と話している。

〔淡路版〕
 
 
群馬・重症患者救急搬送 17%が「たらい回し」 18回のケースも 
 
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年3月6日】
救急搬送:重症患者、17%が「たらい回し」 18回のケースも--昨年 /群馬

 
 県消防防災課は5日、重症以上の患者のうち17%が病院に搬送されるまで2回以上のたらい回し(照会)にされ、最多では18回にも上ったケースがあったことを明らかにした。県議会総務常任委員会で、消防庁が都道府県に求めた07年の救急搬送の受け入れ実態調査の結果が公表された。
 県は県内11消防本部の救急搬送を対象に医療機関の受け入れ状況を調べ、先月末、同庁に報告した。それによると、救急搬送(転院搬送を除く)されたのは6万4515人。このうち3週間以上の入院治療が必要な重症以上の患者は7464人で、2回以上の照会で病院に受け入れられたのは1269人に上った。受け入れ拒否が原因で死亡したケースはなかったという。
 一方、軽症を含めた妊産婦、小児患者の搬送者数は5923人。このうち妊産婦の重症者で2回以上の照会を要したケースはゼロだったが、小児の重症者では22人あった。
 18回もの照会を要したのは、深夜の交通事故で負傷した50代男性。救命センターを含む病院に照会したが「ベッド満床」「別患者対応」などを理由にことごとく受け入れられなかったという。最終的には地域の中核病院に収容され、その後、救命センターに転送された。
 重症以上の患者の受け入れを病院が拒否した理由で最多は「処置困難」で398件、次いで「満床」355件、「手術中、患者対応中」301件、「専門外」272件と続く。

 対策について、同課の榛沢保男課長は「受け入れ可能な医療機関の把握、搬送患者の状態の医療機関への伝達強化など、各消防本部と検討したい」と述べた。【木下訓明】
 
 
 

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2008年02月28日

働き盛りのお父さんに見て欲しい


こんにちは、ドクタールウです。
今回は、社会の第1線でばりばりやっている、お父さん達に見てほしい。

まん延する過剰労働 追い込まれて心の病に 
 
記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年2月28日】


 「言葉のやりとりがあれば"今忙しい"と仕事の優先順位がつけられるが、メールではできない。上司からのメールに"出来ません"と返信すれば、後でどう評価されるか不安。上司は全部OKと思っているが、労働者は追い込まれている」

 メンタルヘルス対策を支援する損保ジャパン・ヘルスケアサービス(東京)が2月中旬に都内で開いたセミナー。多数の企業で産業医を務める平陽一(たいら・よういち)医師の話に約100人の人事や労務担当者が聞き入った。
 30歳の男性。毎日深夜まで残業し、平均睡眠時間は3、4時間で、土日のうち最低1日は出社。緊急の呼び出しも多いなど業務に明け暮れていたが、ある徹夜作業後の未明、会議室で「死にたい」と頭を抱えているのを発見された?。
 自殺にまで至ってしまう恐れのある「うつ病」の背景の1つには、恒常的な長時間労働がある。うつ病はいわば電池切れの状態。平医師は「少ない人数で結果を求められる過剰労働がまん延している」と警告する。
 成果主義の導入やメールによるコミュニケーションの変化など職場環境が激変し、「心の病」を抱える従業員が増加。リストラで上司も部下も少ない30代や開発に追われるシステムエンジニアなどが典型例だ。
 社会経済生産性本部の調査によると、6割強の企業で従業員の心の病が増えており、1カ月以上の休業者がいる企業は7割超にも達する。メンタルヘルスは「今や人事戦略の真ん中で扱う課題」(損保ジャパン・ヘルスケアサービスの小沢正彦(おざわ・まさひこ)社長)だ。
 国内に約1万人の従業員を抱える帝人。ストレス判定など予防や早期発見のほか、産業医、元の職場の上司、人事担当者で構成する復職サポートプログラムを策定。きめ細やかなメンタルヘルス対策に力を注いできた。

 1週間以内の短期を含めて労災で休んだ従業員が年20人強であるのに対し、心の病で1カ月以上休んだのは70人強。後藤陽(ごとう・よう)環境・安全室室長は「失われる労働時間を考えれば企業がメンタルヘルス対策に取り組むのは当然」と話す。だが、個人の事情も絡む問題だけに妙手がないのが実情だ。
  
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ロス疑惑ばっかりじゃねぇ

こんにちは、ドクタールウです。
最近のマスコミは、3日たつと過去の事件をもう取り扱わないのでは?

守被告、無期懲役が確定へ 「点滴で投与」認定 仙台の筋弛緩剤事件 最高裁が上告棄却   
 
記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年2月28日】


 仙台市の北陵クリニック(閉鎖)で2000年、筋弛緩(しかん)剤を混入した点滴を5人の患者に投与したとして、1件の殺人と4件の殺人未遂の罪に問われた准看護師守大助(もり・だいすけ)被告(36)の上告審で、最高裁第3小法廷は27日までに、被告の上告を棄却する決定をした。

 
求刑通り無期懲役とした1、2審判決が確定する。決定は25日付。

 藤田宙靖(ふじた・ときやす)裁判長は決定理由で「警察による科学鑑定の結果、被告が点滴に筋弛緩剤を投与したと認定した高裁の判断に誤りはない」と指摘した。
 守被告は逮捕当初は容疑を認めたが、その後、否認。「患者の容体急変は、病変や薬の副作用が原因で、事件ではない。でっちあげだ。自白は強制、誘導された」と、無罪を主張していた。
 接見した弁護士によると、守被告は最高裁決定に対し「やっていないという事実は変わらない。残念だ」と話した。弁護団は「到底受け入れられない」として異議を申し立てる方針で、再審請求もするという。
 最高裁決定に対しては、異議を申し立てることができるが、認められるのは誤記がある場合などに限られ、判断や結論が覆ったケースはない。

 
1審仙台地裁と2審仙台高裁の判決はともに、患者の尿や血清、点滴溶液から筋弛緩剤を検出したとする鑑定結果の信用性を認定。偶然混入する可能性を否定して「急変は体内に筋弛緩剤を故意に注入した結果」とし、特異性から5事件は同一人物の犯行と断定した。

 また、守被告が筋弛緩剤の使用済み空容器を退職時に多数持ち出そうとしたことは不正使用の疑いを抱かせ、逮捕直後の自白にも一定の信用性があるとして、犯人と結論付けた。
 守被告側は上告趣意書で、捜査段階の鑑定に対し「試料を全量消費したため再現できない。客観性もなく、信用できない」などと批判していた。
 2審判決によると、守被告は2000年2月から11月の間、勤務していた同クリニックで、患者5人の点滴に筋弛緩剤を混入し、無職下山雪子(しもやま・ゆきこ)さん=当時(89)=を殺害。当時11歳の少女や1歳だった女児ら計4人を意識不明に陥らせるなどした。
▽筋弛緩剤点滴事件

 筋弛緩(しかん)剤点滴事件 仙台市の北陵クリニック(閉鎖)で患者の容体急変が相次ぎ、クリニック側から相談を受けた宮城県警は2001年1月、点滴に筋弛緩剤を混入、当時11歳の少女に投与したとして、殺人未遂容疑でクリニック元職員の准看護師守大助(もり・だいすけ)被告(36)を逮捕。被告は当初、自白したが、弁護士と接見し、逮捕の3日後に否認に転じてからは一貫して無罪を主張。(1)下山雪子(しもやま・ゆきこ)さん=当時(89)=の殺人(2)当時1歳女児の殺人未遂(3)当時45歳男性の殺人未遂(4)当時4歳男児の殺人未遂?も合わせ、計5つの事件で起訴された。
 
 
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2008年02月24日

風邪とうがい

こんにちは、ドクタールウです。

今回は、「風邪とうがい」の関係です。

風邪予防にヨードうがい―水道水なら効果あるのに…

プライマリケアの現場で、風邪予防として患者にうがいを奨励するケースは多い。院内感染の予防のため、診療時間が終わった後などに自らうがいをする人も多いのではないか。だが、ヨード液を薄めてうがいをしても、風邪の予防にはならないことが無作為割付試験で明らかになっている。


 京大保健管理センター所長の川村孝氏らは2002年から03年の冬、全国18地域のボランティア387人を「水うがい群」「ヨードうがい群」「うがい介入なし群」の3群に割り付け、2カ月間にわたって、風邪の発症を追跡。発症の有無は、症状のグレードをスコア化することで、客観的に判断した。
結果は、うがい励行の介入をしなかった群と比較して、水うがい群で風邪の発症者が40%減少した(ハザード比0.6)のに対し、ヨードうがい群では有意な減少は見られなかった(図)。

そもそも、うがいという行為自体が有効なのか、以前から疑いの目が向けられていた。ウイルスは感染時、強固に細胞の受容体と結合する。そして30分程度で細胞内に侵入、増殖段階に入るため、いくら帰宅後にうがい液で粘膜表面からウイルスを洗い流したとしても、その効果は限定的だと考えられるからだ。

 
これについて川村氏は「ハウスダスト由来のプロテアーゼがインフルエンザウイルスの感染を促進するという報告がある(Akaike T. J Infect Dis.1994;170:1023-6.)。うがいによってウイルスを流し去るのではなく、感染を促進するプロテアーゼを洗い流している可能性がある」と説明する。

ヨードは常在菌叢を破壊?
 一方、水道水で効果がありながら、ヨード液で効果がなくなったことに対しては、ヨード液が粘膜の常在菌叢を破壊したためか、粘膜を構成する細胞が傷害され、水道水と比べて感染が成立しやすくなったのではないかと川村氏は考察している。

 
今回の研究は被験者に介入内容を知られてしまうため、完全に厳密な研究とまではいえない。これに対し川村氏は「被験者も私たちも、ヨードうがいが一番効くと思っていたのにそうではない結果が出たということから、思い込みによるバイアスは少ないのではないか」と話す。

 
うがいは歴史をたどると室町時代の文献に記述があるほど古来からの文化で、語源は長良川の「鵜飼」。日本固有の風習で米国や隣の韓国ですら行われていない。そのため、日本人はヨード液が効かないことを驚くが、外国人は水うがいに風邪の予防効果があることの方を衝撃的に受け止めるようだ。「この試験結果から、今後は、風邪予防のためにうがいをしなさいと、日本の文化として自信を持ってアドバイスすることができる」と川村氏は話している。


江本 哲朗(日経メディカル



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子育てママとお年寄りに見てほしい

こんにちは、ドクタールウです。
今回は、果糖と痛風の関係です。
お年寄りばかりでなく、若い方やお子さまにも関係あることです。

ソフトドリンクと果糖の摂取は痛風リスクを高める
1日に30〜50gのアルコール摂取と同等のリスク
砂糖を含むソフトドリンクと果糖の摂取量が多いと痛風リスクが高まることが、12年間の大規模前向きコホート研究で明らかになった。カナダBritish Columbia大学のHyon K Choi氏らの報告で、詳細はBMJ誌電子版に2008年1月31日に報告された。

 
米国ではここ数十年の間に、痛風の有病率と罹患率が2倍になっている。痛風の原因といえばプリン体とアルコールの摂取に結び付けられるが、著者らは、炭水化物の中では唯一、尿酸値を上昇させる果糖に疑いを抱いた。米国では、痛風患者の増加と並行して、ソフトドリンクと果糖の摂取量が増加していたからだ。果糖は、特にコーンシロップの形で摂取される量が急増している。そこで、男性を対象に、痛風発症と、砂糖を含むソフトドリンクおよび果糖の摂取の関係を調べることにした。

 対象は、医療従事者追跡研究に参加した5万1529人の歯科医、検眼士、整骨医、薬剤師、足病医、獣医。全員が男性で、91%が白人、1986年に40〜75歳だった。痛風歴のない4万6393人を追跡した。
 1986年に食物摂取、医療歴、薬剤の使用について調査。130を超える食品の過去1年間の摂取頻度を尋ねる調査票を通じて、ソフトドリンクと果糖の摂取に関する情報を得た。その後、2年ごとに質問票を郵送し、体重、薬剤の使用、医学的な状態などを調査。また4年ごとに食品摂取頻度調査を行った。追跡率は90%を超えた。

 今回、以下の飲料について痛風との関係を評価した。
1)砂糖を含むソフトドリンク
  ・コカコーラ、ペプシコーラ、その他のコーラ
  ・カフェインフリーのコーク、ペプシ、その他のコーラ
  ・それ以外の炭酸飲料
2)ダイエットタイプのドリンク
  ・低カロリーだがカフェインを含むコーラ
  ・低カロリーでカフェインフリーのコーラ
  ・その他の低カロリー飲料
3)さまざまな果物とフルーツジュース

 砂糖は、等量の果糖とブドウ糖からなるため、果糖摂取の総量は、果糖自体の摂取量(フリーの果糖)に砂糖の摂取量の半分を足したものとした。
ダイエットドリンクと痛風の間には関係は見られなかった(傾向性のP=0.99)。また、カフェイン含有の有無は結果に影響を与えなかった。

 
得られた結果は、砂糖を含むソフトドリンクと果糖が男性の痛風罹患と強力に関係していること、果糖摂取が痛風の一次予防において重要な危険因子であることを示した。1日に30〜50gのアルコール摂取の痛風の相対リスクは1.96と報告されており、果糖摂取量が最上位のグループのリスクは、これとほぼ同等であることが明らかになった。

 
原題は「Soft drinks, fructose consumption, and the risk of gout in men: prospective cohort study」

詳細はこちらから   http://blog.with2.net/link.php?579069

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2008年02月22日

そろそろやめますか?

こんにちは、ドクタールウです。

今回も「禁煙」の話です。

茶たっぷり、胃がん撃退 喫煙者には効果なし 
 
記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年2月22日】


 緑茶の渋味成分であるポリフェノールの一種の血中濃度が高い女性は低い女性に比べ、胃がんになる危険性が約3分の1だとの疫学調査結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎(つがね・しょういちろう)国立がんセンター予防研究部長)が22日発表した。緑茶を習慣的に多く飲んでいると、血中濃度も上がるとみられる。

 男性も含めて喫煙との関係をみると、ポリフェノールの血中濃度が高い非喫煙者は胃がんの危険性が低いが、血中濃度が高い喫煙者は、危険性がやや上がる傾向も判明。
 研究班の井上真奈美(いのうえ・まなみ)国立がんセンター室長は「たばこと緑茶の組み合わせが悪いのではなく、緑茶をたくさん飲んでも、喫煙で効果が打ち消されてしまうためではないか」と分析している。
 調査は、岩手、秋田、大阪など9府県の40-69歳の男女約3万7000人を平均12年追跡。この間に胃がんになった494人と、ならなかった同数の人たちについて、保存してあった血液の成分を比較。

 その結果、複数ある緑茶ポリフェノールのうち「エピカテキン3ガレート(ECG)」が、血液1ミリリットル中に9.3ナノグラム(ナノは10億分の1)以上検出された女性は、検出されなかった女性より胃がんの危険性が低かった。
 
詳細はこちらから  http://blog.with2.net/link.php?579069

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2008年02月21日

老人は自宅で介護

こんにちは、ドクタールウです。
今回は、「厚生労働省は老人介護は病院でなく自宅でしろ」という話題です。
厚生省は基本的に長期入院は認めておらず、今回の改定でも「在宅医療」に力をいれてます。

しかし、核家族化がいわれて久しい今日、自宅看護は、どれだけ可能なのだろうか?

療養病床削減の受け皿、「介護療養型老健施設」に 
 
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年2月21日】
療養病床:削減の受け皿、「介護療養型老健施設」に

 
 高齢者が長期入院する療養病床を削減する方針を打ち出している厚生労働省が、入院患者の受け皿として考えている「転換型」老健施設の内容が20日固まった。この日の社会保障審議会介護給付費分科会でほぼ了承された。現在の老健施設と区別するため、名称を「介護療養型老健施設」とし、近く介護報酬を決定、来年度から各都道府県が同施設への転換申請を受け付ける。【柴田朗】
 老健施設は病院と自宅の中間施設との位置づけだが、転換型には医療必要度が高い入所者が多くなるとみられる。このため(1)医療機関からの入所者と、家庭からの入所者の差が35%以上(2)チューブで栄養を取る入所者らが全体の15%以上、または、重度の認知症(ランクM)の入所者が全体の25%以上--などの要件を設け、介護報酬にも差を付ける。末期患者の「みとり」への対応にも加算を認める。

 厚労省は医療費削減や患者をずっと入院させる「社会的入院」の解消を目的に、11年度末までに高齢者が長期入院する療養病床を約38万床から15万床に減らす計画で、受け皿について同審議会で検討していた。
 
 「地域全体の介護力必要」 舛添氏、在宅療養を視察 
 
記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年2月21日】


 舛添要一厚生労働相は20日、看護師や地域のボランティアが積極的に末期がん患者の在宅でのみとり介護(ターミナルケア)に取り組む東京都墨田区内の在宅療養支援診療所を視察し、実際にみとり介護を経験した遺族らと意見交換した。

 末期がんの娘=当時(31)=を自宅でみとった女性は「家に帰りたいという娘の願いをかなえられた」と気持ちを明らかにし、舛添氏は「話してくれてありがとう。頑張って」と応じていた。

 舛添氏は視察後、記者会見し「人間の尊厳を考えると(みとるのは)在宅が理想だ。ボランティアを含めた地域全体の介護力を高める必要があると感じた」と述べた。
 
 
 
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2008年02月10日

そろそろやめますか?

こんにちは、ドクタールウです。
今回は、たびたび取り上げている「禁煙」についてです。
お金もかかるし、そろそろやめませんか?

たばこで年間800万人死亡 WHO、2030年までに 
 
記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年2月8日】


 【ニューヨーク7日共同】世界保健機関(WHO)は7日、たばこに関連する世界の死者数が2030年までに年間800万人に上り、その約80%が発展途上国だけで占められる恐れがあると警告する報告書を発表した。先進国で喫煙の規制強化などを受け、たばこ会社が途上国に販路を拡大するためと指摘している。

 WHOによると現在、世界で推定約500万人が死亡。マーガレット・チャン事務局長は、途上国でのたばこ消費拡大は「病気や死者を増加させ、労働力の減少や につながる」と強調。報告書では、たばこ税の引き上げや禁煙支援の拡充、健康被害の警告強化など6項目の抑制策を提言した。
 報告書によると、世界の喫煙者は10億人以上。約3割が中国で、インド、インドネシア、ロシア、米国、日本が続いた。
 代表的な27カ国の規制の現状も紹介。日本では通常、たばこ1箱の値段が約300円なのに比べ、英国では5ポンド23ペンス(約1090円)と高額だと指摘した。日本と米国の間では大きな差はなかった。
 広告・宣伝に関する13項目の規制についても、英国は(1)国内の雑誌、新聞(2)国内のテレビ、ラジオ(3)広告看板・屋外広告-など9項目をクリア。一方で日本は「販売促進目的の値下げ」をしていないという項目が認められただけだった。

 たばこ税に関しては、世界人口の3分の2をカバーする計70カ国の税収総額のうち、規制のために振り分けられる支出は0・2%しかないことが判明。規制に充てる支出を拡大するよう求めた。
  
 開業医の私がいうのも変ですが、いまいちたばこの健康被害に対する、公式発表は、どうもうさんくさい気がするのですが。


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2008年02月08日

そろそろやめませんか?

こんにちは、ドクタールウです。

今回は、禁煙についてです。
喫煙はもちろん百害あって一理なしです。
ただ、日本が先進国、世界の中で特別喫煙率が高いというわけではありません。

新薬】バレニクリン酒石酸塩
日本初の経口禁煙補助薬「チャンピックス」発売へ
2008年1月25日、日本初となる経口禁煙補助薬のバレニクリン酒石酸塩(商品名:チャンピックス錠0.5mg、同1mg)が製造承認を取得した。適応は、「ニコチン依存症の喫煙者に対する禁煙治療」である。これまでわが国の禁煙治療では、ニコチンを含有するガム製剤(OTC薬、商品名:ニコレット)と貼付剤(商品名:ニコチネルTTS)が、ニコチン代替療法における禁煙補助薬として使用されていたが、経口剤は存在しなかった。

 近年、喫煙習慣の本質がニコチン依存症であるという認識が高まっている。欧米諸国ではかねてから、ニコチン依存症を「再発しやすいが、繰り返し治療することにより完治しうる慢性疾患」と捉え、一部の国では禁煙治療に保険が適用されてきた。日本でも、ようやくニコチン依存症が新たな治療対象疾患として認知されるようになり、2006年の診療報酬改定で「ニコチン依存症管理料」が新設された。これにより、「禁煙治療のための標準手順書」(作成:日本循環器学会、日本肺癌学会、日本癌学会)に従って治療すれば、ニコチン製剤を用いた外来禁煙治療に保険を適用することが可能となった。
 ただしニコチン代替療法は、ニコチンによる血管拡張作用のため、副作用として頭痛やめまいなどを生じることがあるほか、不整脈や虚血性心疾患などの患者には使用できない。また貼付剤は、肌がかぶれやすいといった欠点も指摘されていた。
 今回、製造承認を取得したバレニクリンは、ニコチン性アセチルコリン受容体の部分作動薬である。ニコチン受容体は、ニコチンが結合するとドパミンが放出され、強い快感や報酬感をもたらす。これがニコチン依存の原因とされる。バレニクリンは、ニコチンに代わってニコチン受容体に結合することで、禁煙に伴う離脱症状やタバコに対する切望感を軽減する。またそれと同時に、ニコチンに先んじてニコチン受容体を占有することで、再喫煙した場合にも満足感が得られにくくなり、禁煙を持続しやすくなる効果が期待できる。
 バレニクリンは2006年6月に米国で、同年9月にEU(欧州連合)で禁煙治療薬として承認されて以降、2007年5月現在、アジアを含めて世界40カ国以上で承認されている。現在のところバレニクリンは、食事やほかのニコチン含有製剤の影響を受けず、またチトクロームP450を介した薬物相互作用も生じないことが示唆されており、比較的使いやすい薬剤だと考えられている。今後、バレニクリンは禁煙治療の中心的な薬剤として位置付けられるものと考えられる。
 なお国内外の臨床試験では、投与開始後早期に高い発現頻度で嘔吐が認められている。それによる投与中止例は少なかったことが報告されているが、ほかに不眠や便秘などの報告もあることから、投与予定患者には、事前にこれらの副作用等についてきちんと説明しておくことが必要であろう。 


(北村 正樹=慈恵医大病院薬剤部)

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2008年02月07日

医療費削減が厚生労働省のお仕事

こんにちは、ドクタールウです。
今回は、厚生労働省の医療費削減のための、あれこれの手についてです。

お薬だけ」の患者は算定不可!
意外に影響大? 外来管理加算に「診察時間の目安」導入

2月1日に開催された中央社会保険医療協議会(中医協)の総会では、7対1入院基本料以外に、再診の外来管理加算についても議論が行われた。

 外来管理加算は、処置や検査などを行わない再診の患者に対し、丁寧な説明や継続的な医学管理を行った際に算定できる点数。これに今改定から、算定要件として「5分以上」という診察時間の目安が導入される見込みとなっている。
 時間の目安を導入する目的としては、患者と医師のコミュニケーション向上を図るといった狙いがある一方で、今改定の緊急課題である「病院勤務医の負担軽減」に必要な財源を確保するという大きな目的がある。厚生労働省によれば、現状で外来管理加算は再診の約51%で算定されているが、時間の目安を導入すれば算定率が下がり、200億円の財源が見込めるという。
 この案に対し、支払側委員からは「保険の審査できちんとチェックして、不当なものを排除するということでいいのか」、「このようなあいまいなコンセプトで(本当に)200億円も浮くのか。厚労省は具体的な管理手法を持つべきだ」といった運用方法に対する意見が続出した。
 これに対し、厚生労働省保険局医療課は「どこまで疑うかという話になるかと思うが、(1日に算定できる)最大値は決まってくるので、それを超えるものは保険指導の対象になる」と説明した。患者1人に5分以上の時間をかけるとすれば、1時間に外来管理加算を算定できる患者数は最大でも12人。1日の開院時間と患者数から計算すれば、過剰な外来管理加算の算定をデジタルにチェックできるというわけだ。
 医師委員からは「(外来管理加算を算定する場合には)みな5分は診察している。われわれも、5分以上きちんと診察していることを患者にも周知させて、信頼関係を作ることが重要だ」とコメントした。

 なお、この議論の中で厚労省は、「薬だけ出してほしい、という患者に外来管理加算は算定できない」と明言した。今改定では、再診料の引き下げは見送りになったが、この「時間の目安」の導入が収益に大きく影響する医療機関も意外に少なくなさそうだ。(和田 紀子=「診療報酬改定2008」特別取材班)

「レセプト」無料化推進 舛添厚労相 
 
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年2月6日】
政策:「レセプト」無料化推進--舛添厚労相

 

 舛添要一厚生労働相は5日、4月から大病院に実費で発行を義務付けるレセプト(診療報酬明細書)並みの詳しい領収書について、「無料化がゴール」と述べた。4-5年後には中小病院も対象とし全面無料化を進める考えを示した。
 
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2008年01月27日

また国民会議ですか?

こんにちは、ドクタールウです。

まずは、見てください。

「国民会議」設置を決定 各界から15人参加 
 
記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年1月25日】


 政府は25日午前の閣議で、年金、医療など社会保障制度の抜本改革を検討する「社会保障国民会議」の設置を正式に決めた。29日夕に初会合を開く。福田康夫首相が主宰し、メンバーには塩川正十郎元財務相、評論家の樋口恵子氏、奥田碩日本経団連名誉会長、高木剛連合会長、吉川洋東大大学院教授ら15人が参加する。

 6月に中間報告、秋に最終報告を取りまとめることにしており、社会保障費財源としての消費税率引き上げについて踏み込んだ見解を示すかが焦点になる。
 初会合では吉川氏を座長に選任するほか、国民会議の下に(1)雇用と年金(2)医療と介護、福祉(3)少子化対策と「仕事と生活の調和」(ワークライフバランス)?をそれぞれテーマとする3分科会の設置を確認する。
 ほかのメンバーは次の通り。

 大森弥特定非営利活動法人地域ケア政策ネットワーク代表理事▽小田与之彦日本青年会議所会頭▽唐沢祥人日本医師会会長▽神田敏子全国消費者団体連絡会事務局長▽権丈善一慶大教授▽清家篤慶大教授▽竹中ナミ・社会福祉法人「プロップ・ステーション」理事長▽中田清全国老人福祉施設協議会副会長▽南砂読売新聞編集委員▽山田啓二京都府知事
 
 また会議を設置するのですか?これじゃあ官僚も政治家もひつようないじゃん。税金で雇われているんだから、死ぬほど仕事してください。それがいやなら、民間に移って過激な競争に巻き込まれてください。
 
 

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今度ははしかです

こんにちは、ドクタールウです。
全く次から次からという感じです。

はしか、今年も流行の恐れ 神奈川などで10代患者多数 初の全数報告で判明 
 
記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年1月25日】


 昨年春に大規模な流行があり、大学や高校の休校が相次いだはしかの患者が、今年も神奈川県などで10代を中心に多数発生していることが、国立感染症研究所の集計で25日分かった。

 感染研は「このまま患者が減らなければ、昨年を上回る規模の流行が春以降に全国レベルで発生する恐れがある」と警戒。感染の恐れがある人に対し、ワクチン接種を呼び掛けている。
 今年から始まった患者全数報告に基づく初のデータで、信頼性は高い。
 集計によると、1月13日までの2週間に全国の医療機関から報告された患者数は計145人。神奈川県の44人をトップに、北海道22人、福岡県16人、東京都13人、秋田県10人などと続く。
 年齢別では、10代が44%と最も多かった。
 はしか患者数の把握は昨年まで、15歳未満は全国約3000カ所、15歳以上は約470カ所の定点医療機関からの報告に頼っていたため、患者数や年齢分布を正確に把握できなかった。だが昨年の流行を受け厚生労働省が対策を強化。患者の全数把握が導入された。
 感染研感染症情報センターの安井良則(やすい・よしのり)主任研究官は「全数報告の制度は始まったばかりなので、報告漏れもあると考えられる」とした上で「報告が多い地域や周辺では春以降さらに患者が増える可能性があり要注意だ」と指摘。はしかにかかったことがなくワクチン未接種の人や、学校、福祉施設、医療関係者で免疫がない人らに、ワクチン接種を呼び掛けている。
▽はしか

 はしか くしゃみやせきで広がる麻疹(ましん)ウイルスによる感染症。免疫がない人が感染するとほぼ100%発病する。発熱など風邪のような症状を経て全身に発疹が出る。7-10日で回復するが、まれに重症化し死亡する例も。特効薬はなくワクチンによる予防が有効とされる。昨年春、首都圏の10-20代を中心に流行し、全国で休校が相次いだ。厚生労働省は、国内流行を2012年までにゼロにしようと、08年度から5年間、高校3年生と中学1年生にワクチンの追加接種を決めた。
 
 
 
 

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2008年01月24日

子育てままは見て下さい

こんにちは、ドクタールウです。

今回のテーマは是非、乳幼児を子育て中のまま達に見て欲しいものです。

FDAが2歳未満には市販の風邪薬を使わないよう推奨
2歳以上の小児に対しても注意を喚起

米国食品医薬品局(FDA)は2008年1月17日、2歳未満の幼児や小児に対して、市販の風邪薬(充血除去薬[decongestants]、抗ヒスタミン薬、去痰薬、鎮咳薬)を用いないことを推奨すると発表した。これらの薬は風邪を治癒させる効果はない一方、死亡やけいれんを含む重篤な副作用が、まれではあるが起こるためだ。

 またFDAは、2歳以上の小児への使用の是非については、継続して検討を続ける方針。2歳以上の小児に対しても注意するよう保護者に呼びかけている。
 この決定は、2007年10月に開かれたFDAの諮問委員会における結論を受けたもの。『薬のチェック』誌29号(2008年1月)によると、この諮問委員会は、ボルチモア市の保健当局と小児科医が同年3月に行った市民請願(Citizen Petition)を受ける形で開催された。審議の結果、小児に対する市販の風邪薬の使用について、6歳未満では13対9、2歳未満では21対1で、「使うべきではない」という結論が下されていた。
 このほか、米国疾病管理センター(CDC)も2007年1月、実態調査の結果を受けて、咳止めと風邪薬を2歳未満の乳幼児に投与する際には十分な注意が必要、と注意を喚起している(2007.1.19「2歳未満への咳止めと風邪薬投与に注意」)。
日本の小児科の医師はどうでしょうか?


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2008年01月12日

政府、厚生労働省は老人が嫌い

こんにちは、ドクタールウです。
今回は、厚生労働省って、本当に老人がどうなろうといいんだ、と思っているんだなー
という制度についてです。

75歳以上に外来主治医 医療費抑制狙い 厚労省、4月導入 後期高齢者医療制度 
 
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年1月6日】
後期高齢者医療制度:75歳以上に外来主治医 医療費抑制狙い--厚労省、4月導入

 ◇患者1人に1人
 厚生労働省は今年4月から始まる後期高齢者医療制度で、複数の病気にかかっていることも多い75歳以上の患者の心身状態を1人の医師が総合的に診察する「外来主治医」(仮称)制度を導入するが、5日までにその全容が固まった。
 原則、患者1人に1人の主治医とし、高齢者が複数の医療機関にかからないようにすることで、医療費を抑制するのが狙いだ。資格は、お年寄りの日常生活能力を判定する機能評価の演習など4日間程度の研修を受け、厚労省に届け出た医師に与えられる。
 患者は、外来主治医から1年間の治療・検査計画を記した「高齢者総合診療計画書」を示される。糖尿病や脳血管疾患などの診療には、計画書に患者の同意署名が必要となる。患者には月初めの受診時に、検査結果や次の受診日時などを記した文書が渡される。
 新制度の導入に伴い、75歳以上を対象とした診療報酬に「医学管理料」を新設し、外来主治医が請求できるようにする。診療報酬財源のうち、75歳以上の患者の再診料を引き下げて同管理料の財源に充てる。同管理料のほか、一部を除く検査、画像診断などについては何度実施しても一定の報酬しか払わない「定額制」を導入する。

 複数の医師による薬の重複投与を防ぐため、外来主治医には、毎回患者に服薬状況を確認することも義務付ける。資格取得の前提となる研修は、日本医師会と学会でつくる組織が受け持ち、高齢者の薬物療法、認知症の診療、家族や介護者への指導方法なども習得させる。【吉田啓志】
  

 
 
 

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2008年01月11日

新型インフルエンザについて

こんにちは、ドクタールウです。
今回は新型インフルエンザの話題です。
相変わらず中国の秘密主義は健在です。
 
人から人に感染と発表 中国初、鳥インフル 遺伝子の変異なし <1> 
 
記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年1月11日】


 【北京10日共同】中国衛生省は10日の記者会見で、江蘇省南京市の父子が先月、鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染した問題について「家庭内での密接な接触によって感染した」と発表、先に発症して死亡した息子から父親に感染したことを明らかにした。中国で人から人への感染が確認されたのは初めて。

 一方で、人から人に感染しやすい新型インフルエンザへのウイルスの遺伝子の変異についてはあらためて否定した。この父子は、病死した家禽(かきん)類との接触はなく、息子の感染ルートについては判明していない。
 衛生省報道官は、父子と接触のあった約80人には異常が見つかっていないことなどから「今回の事態は既にコントロールしている」と強調。さらに冬から春にかけて鳥インフルエンザが多発するとして、予防対策を徹底する考えを示した。
 日本の厚生労働省は先月、南京市に滞在歴のある日本入国者に対し、検査を行うなどの検疫体制を一時強化した。
 国連などによると昨年11月時点で、2003年以降、12カ国の300人以上が感染し、約200人が死亡。インドネシアで人から人への感染が確認された例がある。
 南京市では先月2日、24歳の男性がH5N1型に感染して死亡。その後、男性の父親も発症し、中国当局が感染ルートを調べていた。
▽鳥インフルエンザ

 鳥インフルエンザ インフルエンザウイルスによる鳥類の病気。感染が拡大しているのは毒性が強いH5N1型。鶏などが感染すると呼吸器、消化器に症状が現れ、大量死することもある。鶏肉や鶏卵を食べて人に感染した例は報告されていないが、生きた鳥との接触による人への感染が起きている。人から人への感染も確認されている。ウイルスの遺伝子が変異して人から人への感染力が高い新型インフルエンザになると、世界的に流行する恐れがある。
 
 
 
 
感染は限定的との見方 中国の鳥インフル <2> 
 
記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年1月11日】


 中国政府が10日発表した南京市での鳥インフルエンザ(H5N1型)父子間感染について、厚生労働省は「検疫強化など新たな措置は必要ない」としている。ウイルスに、人に感染しやすい遺伝子変異は見つかっておらず、感染は限定的だと見ているからだ。

 同省は先月9日から、インフルエンザのような症状がある中国からの入国者に対し、南京市での滞在歴を確認し、H5N1型への感染の有無を検査するなど検疫を強化。だが、中国政府による患者接触者の観察終了を受け、2週間ほどでこの措置を解除している。
 H5N1型の「人から人へ」の限定的な感染は今回のほか、ベトナムやインドネシアで報告されている。インドネシアの北スマトラでは2006年、1人の女性から、兄弟やその子どもらに感染した。H5N1型は人に感染しにくいが、家庭内での濃厚な接触が継続的にある場合などは、人から人への感染もあり得るとされている。
 しかし、人から人への感染が繰り返されるうち、ウイルスが変異し人の間で爆発的に広がる「新型インフルエンザ」が発生する危険が高まるのでは、と心配されている。

 大森豊緑(おおもり・とよのり)・厚労省感染症情報管理室長は「今後も海外の発生状況やウイルスの変異などを注意深く監視する必要がある」と話している。
  
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2008年01月08日

ガンですか

こんにちは、ドクタールウです。
今回は「ガン」についてです。
やはり、あれは原因であった。

ピロリ菌、やっぱりがん誘発 マウス実験で初めて証明 
 
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年1月8日】
ピロリ菌:やっぱりがん誘発 北大チーム、マウス実験で初めて証明

 胃がんの原因とされるヘリコバクター・ピロリ菌が作り出す「CagA」と呼ばれるたんぱく質によって、がんが発症することを北海道大の畠山昌則教授(分子腫瘍(しゅよう)学)の研究チームがマウスを使った実験で証明した。ピロリ菌が直接、生物の体内でがんを引き起こすことを確かめたのは初めてだという。全米科学アカデミー紀要(電子版)に8日発表した。
 研究チームは、全身の細胞でCagAを作るよう、受精卵の段階で遺伝子操作したマウスを222匹作った。うち2匹は約1年半後には胃がんを、4匹は小腸がんを発症した。さらに、17匹が白血病などの血液がんを発症し、CagAが胃がん以外にも関係する可能性も浮かんだ。一方、通常のマウス100匹も観察を続けたが、がんは発症しなかった。

 実験では、マウスの体内で「SHP-2」という酵素に関係した酵素が異常に活性化していることも判明。一方、CagAとSHP-2が結合できないようにしたマウスでは、がんは発症しなかった。畠山教授は「ピロリ菌に感染した人すべてが胃がんになるわけではないが、除菌の有効性を示唆する結果だ。SHP-2を標的にした治療法の確立も求められる」と話した。【関東晋慈、千々部一好】

ピロリ菌については、前々から言われていましたが、実は以外に証明されていなかったのです。

  
 
 

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2008年01月07日

就寝前のメールは睡眠妨害

こんにちは、ドクタールウです。
お正月はどうでしたか?
今回は、ちょっと変わった話題から。

就寝前のメールは睡眠妨害 エスプレッソ2杯分? 
 
記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年1月4日】


 【ロンドン29日共同】「就寝一時間前の電子メールのチェックは睡眠を妨げる」との研究結果が、28日付の英紙デーリー・テレグラフに掲載された。濃いコーヒーのエスプレッソ2杯分を飲むのと同じ不眠効果があるという。

 研究を行った英エディンバラ睡眠センターのクリス・イジコフスキ博士は「コンピューターの光が、眠りを助けるホルモンのメラトニン分泌をやめるよう脳にシグナルを送ってしまう」と指摘。「静かさや暗さ、快適さとともに、リラックスした環境が十分な夜の眠りを確保する」と述べ、携帯電話でのチェックを含め、寝る前のメールに注意を呼び掛けている。



乳酸菌のアレルギー抑制力解明 東大など、症状緩和に可能性 
 
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年1月4日】
乳酸菌:アレルギーの抑制力解明 東大など、症状緩和に可能性

 腸内に存在する乳酸菌の一種が、アレルギーの原因となる免疫細胞を細胞死(アポトーシス)に導くことを、東京大などのグループがマウスの実験で突き止めた。乳酸菌はアトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状を抑えることが報告されているが、メカニズムの一端が明らかになった。欧州の免疫学専門誌「イムノバイオロジー」に掲載された。
 体内では免疫細胞である「Th1」と「Th2」の均衡が保たれているが、バランスが崩れてTh2が増えると「IgE」と呼ばれる抗体が過剰に作られ、アレルギー反応が起きる。アレルギーの人はTh2が過剰な傾向がみられる。一方、アレルギー症状のある子どもは、乳酸菌のビフィズス菌やラクトバチルス菌が腸内に少ないという報告がある。
 東大の八村敏志准教授らのグループが、培養したマウスのTh2細胞にラクトバチルス菌を加えたところ、何も加えない場合に比べてTh2が1割程度多く細胞死を起こすことが分かった。マウスにこの菌を食べさせる実験でも、同様の結果を確認した。

 八村准教授は「乳酸菌はTh1を増やす働きが知られていたが、Th2の細胞死を促してアレルギーを抑える仕組みもある。乳酸菌摂取が症状緩和につながる可能性がある」と話した。【下桐実雅子】
 
 

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